2015年4月11日土曜日

4/10 渋谷らくごを観に行きました

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Canon PowerShot S110

シブラクです。場所は渋谷ユーロスペース。道玄坂、円山町……渋谷のあの辺りの地理には未だに不慣れでちょっと行くまでに迷いました。オンエアイーストもそういや真っ直ぐ着いた試しが無い気がする。

この日は立川吉笑→隅田川馬石→神田松之丞→立川生志という出演陣でした。

まず登場したのは吉笑さん。初見です。今まで行った中で特に変わった場所で口演した営業トップ2についてマクラで語った後に新作の『粗粗茶』。すごい早口!「死のう!」の天丼で爆笑しました。"粗粗茶"はその後で生志師に回収されていました。

続いては馬石師匠。先月に鈴本演芸場で見て以来、二回目です。演目は『のし鮑』。シアトリカルな高座で見ていてとても楽しいです。一度アワビを突き返された後、もう一度甚兵衛さんが訪問してきた時に口上を受けて立つ大家さんのキャラクターが凄く好きです。貧しい筈なのに不思議と余裕があって優しい世界観が良いですね。

唯一の講談の松之丞さんは「講談はやりません!」「今日は前のめりに倒れる」という宣言から爆笑の嵐のマクラ。とある師匠が高座で自分の著書を宣伝をしていたが、それは違う、プロの噺家ならその時間で一つでも二つでも笑いを取るべきと思っていた……という話からネット中継で見ている2万人の観客へ自身のDVDの宣伝!大盛り上がりでした。演目は新作?の『三年寝太郎』。宣言通りの前のめりぶり。いつもながら滝のように流れ落ちる汗の量が尋常じゃないです。「トン子は……メス豚でした!」

トリは生志師匠。初見です。マクラで直前の松之丞さんについて言及し「講談の世界にも新しい才能が出て来ていますね。神田……山陽さん。どこ行っちゃったんでしょうね」で場内大爆笑。その後自身の落語会のフライヤーを出してネットの向こうの2万人へ宣伝!この生志師がマクラで松之丞さんを拾った辺りが個人的にはこの日のハイライトでした。演目は『お見立て』。談志師匠と(元?)ヤクザの板挟みになった時の思い出から入って行きました。お大尽とお座敷に出たくない花魁とその板挟みになった牛太郎のお話。粗野な田舎者一辺倒でなく妙に冴えたところのあるお大尽のキャラが良いです。最初は「しつこい客は嫌だネー」と思うけど、だんだん何もゲジゲジ以下とまで嫌わなくてもと同情的になってきます。じっくりと演じられる中で中盤突然挿入される「ポーゥ!」で緩みかけてた集中力が巻き直されました。

今年になって本格的に始めた落語会通いですが、この日のシブラクは今まで行って来た中で一番楽しかったです。ますます寄席演芸を見たいという欲求が高まってきたところで、気になるのは13日の同じくシブラクの20時からの回……次の日はモチのロンで仕事ですが……ううむ行きたいぞ。

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